ストレスが免疫力をむしばむ理由
このページでは、免疫力を低下させる原因のひとつであるストレスについて、その理由をわかりやすく解説していきます。
ストレスが招く免疫力低下の理由
病気の原因としてよく関わっているのがストレス。免疫力を低下させる大きな原因の一つになっていることが多いため、最近では、「ストレス性○○○○○」という症状が急増しています。
形のないストレスは、その人が心地よいか不快かを基準として脳が判断しているものです。
不快と感じると、それによって脳の視床下部という部分が興奮して、分泌した物質がコルチノイドという副腎皮質ホルモンを分泌させます。
コルチノイドはリンパ節に働きかけてリンパ球を攻撃するため、免疫細胞が減少して免疫力が低下することが証明されています。
現代人においては、日々の生活や仕事など自分の周囲の環境のさまざまなことに対してストレスを感じていることが多いようです。
こういった日常生活に関わる事柄は、休む暇もなくストレスを与え続けるため、徐々に免疫力が低下して病気を誘発することにも繋がるのです。
ストレスが起こす二次的な要因
ストレスは大脳に働きかけて免疫細胞そのものを阻害することがわかっていますが、それ以外にも免疫力低下を誘発する要因を作り出しています。
最も考えられるのが、ストレスによる睡眠障害や暴飲暴食です。
夜も眠れないほど悩んだりあるいはストレスの原因に関連した夢を見るなど、良い眠りを妨げることによって、免疫細胞は休養をとる時間が削減されてしまいます。
また、やけ食い、やけ酒をすると起きている間では消化が追い付かず眠っている間も消化器官は働き続けることになります。それに伴って免疫機能も稼働し続けることになり、免疫細胞は疲れて本来の機能を果たせなくなってしまいます。
その結果、胃や腸の働きが鈍くなり、下痢や嘔吐を引き起こしてしまうのです。腸は最大の免疫機関であるため、免疫力が低下すると、体の変化が顕著に表れますので注意が必要です。
このようにストレスはさまざまな悪影響を及ぼしますので、解消できる方法を自分なりに見つけるようにしましょう。